AppleScript基礎テクニック集(22)スクリプトメニューの使い方〜How to use Script Menu
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AppleScript基礎テクニック集は、文字通りAppleScriptの基礎テクニックをまとめたシリーズです。本シリーズは、個人的に「こういう本があるといいのに」と感じていたものを書いてみたものです。書きはじめたら割と分量が増え、増えすぎないように自制したほど。ほどほどのページ数におさえたい、と思っています。 本当の初心者に向けた本は「いまからはじめる」シリーズだと思っていて、少し書けるようになったスクリプターが、もっと凝ったものを書けるようになるために、振り返って確かめるべき「地盤固め」を行う要点、のような内容が本シリーズです。 楽器にしても、スポーツにしても、「基礎」練習って面白くないし、割と無味無臭な内容です。それでも、確認をしておかないと手ひどい失敗を被ることもあるでしょう。ある意味、「痛い目」にあって初めて「知る必要がある」と思い知る内容です。なので、自分が書いた本の中では真ん中よりも少し上という位置付けになっています。 macOSは「ジャンルごとに区分け」「アプリケーションごとに内容を切り替え」「フォルダ構造がそのまま階層メニューとして表示される」スクリプトメニューという、実行専用の機能を標準搭載しています。 決められたフォルダ以下の内容がそのままメニューに表示され、フォルダに入れたAppleScriptのファイル名やフォルダ名がそのままメニュー項目として表示され、選択したAppleScriptを実行できるようになっています。 決められたフォルダ以下の内容がそのままメニューに表示され、フォルダに入れたAppleScriptのファイル名やフォルダ名がそのままメニュー項目として表示され、選択したAppleScriptを実行できるようになっています。 ただ、漫然とAppleScriptをスクリプトメニューに入れただけでは、時間がたつと処理内容を忘れてしまいがちです。そこで、スクリプトメニューからAppleScriptを選択する際に装飾キー(Control)を押しておくとAppleScript書類の「説明」欄の内容をダイアログ表示するライブラリを本書執筆時に新規作成し、本書に添付しています。これで、「何を入れたか忘れがち」なスクリプトメニュー生活が快適に! また、このスクリプトメニュー用のテンプレートを添付し、スクリプトエディタの「テンプレートから新規作成」でヘルプ表示対応のAppleScript書類を作成できます。 便利なスクリプトメニューを今日からはじめてみましょう! PDF 33ページ、サンプルScript Zipアーカイブ添付 ※ 初版にて、添付Scriptアーカイブ中の「Script Libraries」フォルダ中の「Readme.txt」におきまして、インストール先のフォルダ名のスペルが誤っておりました。おわびして訂正いたします。「~/Library/Script Libraries/」が正しいフォルダ名です。
目次
■階層メニュー型AppleScriptランチャー「スクリプトメニュー」 標準搭載、メニューからScriptを実行する機能 タイプ別、さまざまなAppleScript実行環境 OS標準搭載AppleScript実行環境の比較 スクリプトメニューの有効化 3段階で管理されるスクリプト・フォルダ アプリケーション専用のスクリプトフォルダを作成 スクリプト実行中のインジケータ スクリプト以外のものも入れられます 装飾キーを押しながらScriptを実行すると... ■スクリプトメニューを構成 スクリプトメニューを構成すること自体は簡単 階層フォルダを利用してファイル名を記述 パラメータを書き換えたスクリプトを複数用意 ■スクリプトメニューならではの利用ノウハウ 間違ったオブジェクトの選択に備える フローティングパレットを利用したほうがよい例も ヘルプ機能がないことへの備え AppleScriptでヘルプ表示を実装 テンプレートからヘルプつきスクリプトを新規作成 スクリプトメニューQ&A 機能強化版のシェアウェア「FastScripts 3」