AppleScript基礎テクニック集⑱グラフ表示ダイアログ〜Displaying Charts on dialog
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AppleScript基礎テクニック集は、文字通りAppleScriptの基礎テクニックをまとめたシリーズです。本シリーズは、個人的に「こういう本があるといいのに」と感じていたものを書いてみたものです。書きはじめたら割と分量が増え、増えすぎないように自制したほど。ほどほどのページ数におさえたい、と思っています。 本当の初心者に向けた本は「いまからはじめる」シリーズだと思っていて、少し書けるようになったスクリプターが、もっと凝ったものを書けるようになるために、振り返って確かめるべき「地盤固め」を行う要点、のような内容が本シリーズです。 楽器にしても、スポーツにしても、「基礎」練習って面白くないし、割と無味無臭な内容です。それでも、確認をしておかないと手ひどい失敗を被ることもあるでしょう。ある意味、「痛い目」にあって初めて「知る必要がある」と思い知る内容です。なので、自分が書いた本の中では真ん中よりも少し上という位置付けになっています。 地味な存在のAppleScriptに、Cocoaの呼び出し機能がついて、NSAlertダイアログ上にWebViewを自前で作成できて、世の中のJavaScriptで書かれたグラフ描画ライブラリを呼び出せることがわかってからというもの、さまざまなささいなScriptでも、アニメーション表示する円グラフや棒グラフなどを表示できるようになりました。 テキストエディタで選択中のテキストをもとにワードクラウドを表示したり、テキスト中で使用中の文字種別を円グラフで表示するとかいった、割と無茶な処理を手軽に行えるようになり、ダイアログの中でYouTubeムービーを表示するとか、地図を表示させるといった用途に活躍中です。 そんな、日常に溶け込んだグラフ表示ダイアログについて、基礎からご紹介しつつ、実際にすぐ動かせるサンプルや、macOS上のさまざまなAppleScript実行環境で動作させたときの結果など、ためになる情報をご紹介。 PDF形式 37ページ 収録サンプルAppleScriptのZipアーカイブを添付
目次
■グラフ表示ライブラリでダイアログ上にグラフ表示 グラフ表示ダイアログの全体像 グラフ表示ダイアログの構成技術 組み立てるWeb系データの構造 CDN上のグラフ表示ライブラリを呼ぶ Web表示部品をダイアログ上に表示 JavaScriptで扱えるデータを組み立てる AppleScriptのバンドル中からhtmlを読み込む HTMLテンプレートファイルを準備 ■Webダイアログ表示ライブラリを呼び出し HTMLテンプレートをまとめる作業 JavaScript書き換え例 Webダイアログで さまざまなグラフを表示 AMCharts:円グラフ AMCharts:棒グラフ AMCharts:ワードクラウド AMCharts:世界地図+国選択 AMCharts:世界地図(ドリルダウン)+国選択 ■さまざまなランタイム環境でWebダイアログ表示を実行 特殊なAS実行環境ではさらなる変更も必要 Automator環境では、表示されない ショートカット環境では、表示されない Switch Control環境では表示OK! Service Station環境で動作 Stream Deck環境で動作 FileMaker Pro環境では動く Visual Studio Code環境で表示OK(一応)